人間とほぼ同じ!? GPT-4oの使い方と無料版でもできることを紹介

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GPT-4o とは?読み方は?

GPT-4oの読み方

GPT-4oは「ジーピーティーフォーオー」と読みます。ここでの「o」は「omni」の「o」を表しています。

「omni」の意味

「omni」という言葉はラテン語に由来し、「すべて」「全体」「全方位」を意味します。この言葉は、さまざまな文脈で使用されており、日本語にも取り入れられています。例えば、「オムニバス」や「オムニチャンネル」という言葉は、広範囲のものを含む、または多様な要素を組み合わせたものを指します。

  • オムニバス(omnibus): 複数の短編作品を集めた映画や本、または異なる作品を一つの形式で提供するメディア。
  • オムニチャンネル(omnichannel): 顧客がオンラインやオフラインで同じようにサービスを受けられるようにするマーケティング戦略。全方位的な接点を提供することを目指しています。

GPT-4oにおける「omni」の意義

GPT-4oの「o」は、モデルのマルチモーダル能力を象徴しています。このモデルは、テキストだけでなく、画像、音声、ビデオといった異なるデータタイプを統合して処理できるため、「全方位的な」能力を持っているといえます。

GPT-4oとは?いつから使える?

GPT-4oとは?

GPT-4oは、2023年3月15日にOpenAI社によって開発されたGPT-4の進化版です。GPT-4oは、マルチモーダル機能を備えており、テキスト、画像、音声、ビデオといった異なるタイプのデータを統合して処理できます。このため、より多様なタスクに対応し、高精度な出力を提供することが可能です。

処理速度の向上

GPT-4oのもっとも進化している点は、処理速度の速さです。文字や画像などの処理速度が飛躍的に向上し、より人間らしい応答が可能となりました。特に音声機能に磨きがかかり、質問して返答までにかかる時間が平均して0.3秒という驚くべき速さで返答します。これは、人間同士が会話する際に相手の言葉に反応する速度とほぼ同じ速さです。

無料ユーザーでもGPT-4oを使うことができるというのは非常に大きなポイントですね。

無料版GPT-4o の切り替えの方法と制限

GPT-4oへの切り替え方法

GPT-4oが出て初めてChat-GPTにログインすると、上のような画面が表示されます。”今すぐお試しください”というボタンを押せば使用することができます。

ChatGPTの画面左上にこのような表示があります。
「あれ、GPT-4oに切り替えることができないんだけど。」と思われる方もいらっしゃると思いますが、実はデフォルトでGPT-4oを使うことができるのです。

ChatGPTの回答の一番下を見てみると、ちゃんとGPT-4oが使われているということが分かります。

無料版GPT-4oで制限されること

GPT-4oを使うことができる回数

無料版では、3時間ごとに10回までしか利用することができません。(有料のPulsプランでは50回まで可能)

やり取りが10回を超えると、以下のようなメッセージが表示されて、自動的にGPT-3.5を利用するようになります。

画像生成

有料版のGPT-4oでは画像出力ができますが、無料版だと画像生成をすることができません。実際にやってみると、無料版では悲惨な結果になってしまいました。

誰もがお分かりの通り、1枚目が有料のPulsプラン、2枚目が無料版の作品になります。

実は、画像出力はDALL-Eという有料版でのみ使える機能になるので、GPTに絵を描いてほしい人は有料プランへ移行することをお勧めします。

入力文字数

入力文字数制限については以前と同様に、有料版では約25,000文字、無料版では約5000文字となります。可能文字数以上を入力すると、以下のようにエラーのメッセージが表示されます。

無料版Chat GPTでもできること

万歳している画像

新しく出たGPT-4oが特に注目されていますが、他にも今回のアップデートで多くの機能が無料ユーザーに解禁されました。

ファイルのアップロード

  • 文書解析: アップロードされたPDFやテキストファイルの内容を読み取り、要約や特定の情報の抽出を行います。例えば、契約書やレポートの内容を解析し、重要なポイントを要約することができます。
  • データ処理: CSVファイルなどのデータファイルをアップロードし、データの整理や統計分析を行うことができます。例えば、売上データを解析して月次の売上トレンドを示すことが可能です。

画像や写真の解析

  • 画像認識: アップロードされた画像の内容を解析し、画像に含まれるオブジェクトやシーンを特定します。例えば、写真に写っている人物や物体を認識し、その内容について説明することができます。
  • キャプション生成: 画像に基づいてキャプションを自動生成することができます。これにより、視覚障害者向けの画像説明やSNS投稿のキャプション作成が容易になります。

ウェブの閲覧

  • リアルタイム情報: 最新のニュースやトレンド情報に基づいて回答を提供できるため、情報が常に最新であることを保証します。
  • 詳細な情報収集: 特定のトピックに関する詳細な情報をウェブから収集し、ユーザーに提供することができます。例えば、特定の製品に関するレビューを探したり、学術的な情報を検索したりすることが可能です

データ分析

  • データの整理: アップロードされたデータファイルを基に、データを整理し、必要な情報を抽出します。例えば、CSVファイルの内容を読み取って、特定の列や行のデータを解析します。
  • 簡単な解析: データセットに対して基本的な統計解析を実行し、結果をまとめます。例えば、平均値、中央値、標準偏差などの基本統計量を計算することができます​。

会話内容の記憶

  • 文脈を理解した対話: ユーザーとの過去の対話を記憶し、文脈を理解した上で継続的な会話を行います。これにより、前回の会話内容を踏まえた回答が可能となり、より自然な対話が実現します。
  • ユーザーの好みやニーズに応じた応答: ユーザーの過去の対話から好みやニーズを学習し、それに応じた応答を提供します。例えば、ユーザーが過去に興味を示したトピックについて追加情報を提供することができます。​

このように、今回のアップデートで、新たに無料版ChatGPTでもファイルアップロード、画像や写真の解析、ウェブの閲覧、データ分析、会話内容の記憶といった多くの機能が利用可能となり、ユーザーにより高度なサービスを提供できるようになりました。

ChatGPTの料金

ChatGPTには、無料プラン、Plusプラン、Teamプランの3つの料金プランがあり、それぞれのプランで利用できる機能に違いがあります。以下に、それぞれのプランの詳細と機能を比較して説明します。

無料プラン

  • GPT-3.5にアクセス: 無料プランでは主にGPT-3.5を使用できます。このモデルを利用して、文書作成や問題解決などの基本的なタスクを行うことができます。
  • GPT-4oの限定アクセス: GPT-4oも利用可能ですが、使用回数に制限があります。具体的には、一定時間内に利用できるメッセージ数が制限されています。
  • 高度なデータ分析やファイルアップロード: 無料プランでも基本的なデータ分析ツールを利用できます。また、PDFやテキストファイルのアップロードが可能で、文書解析や重要な情報の抽出が行えます。例えば、契約書やレポートの要約や重要ポイントの抽出が可能です。
  • ビジュアル解析: 画像や写真をアップロードして解析することができます。例えば、画像認識により、写真内のオブジェクトやシーンを特定し、説明を生成します。
  • ウェブの閲覧: リアルタイムで最新のニュースやトレンド情報を収集し、ユーザーに提供できます。また、特定のトピックに関する詳細な情報をウェブから収集し、提供することも可能です。

Plusプラン

  • 新機能への早期アクセス: 最新の機能やアップデートをいち早く利用できます。これにより、新しいツールや改良点を他のユーザーより先に試すことができます。
  • GPT-4, GPT-4o, GPT-3.5にアクセス: 無料プランに比べて、より多くの高度なモデルにアクセスでき、より精度の高い回答が期待できます。
  • メッセージ数の増加: GPT-4oでのメッセージ数が最大5倍に増加します。これにより、長時間にわたる詳細な対話や分析が可能になります。
  • 高度なデータ分析やファイルアップロード: 無料プランで利用できる機能に加えて、より詳細で高度なデータ分析が可能です。また、カスタムGPTを作成して使用することができます。
  • DALL-Eの画像生成: 高品質な画像生成機能を利用できます。これにより、視覚的なコンテンツを作成する際の効率が大幅に向上します。

Teamプラン

  • Plusのすべての機能に加え: Plusプランで利用できるすべての機能に加えて、チーム向けの追加機能があります。
  • 無制限のGPT-4, GPT-4oアクセス: モデルの利用に制限がなくなり、大量のデータを扱うプロジェクトにも対応できます。
  • DALL-Eや高度なデータ分析ツール: より多くの高度なツールが利用可能で、チーム全体でのデータ分析や画像生成が効率的に行えます。
  • カスタムGPT作成とワークスペースアクセス: カスタムGPTを作成し、チーム全体で共有することができます。これにより、チーム内でのコラボレーションが強化され、効率的なプロジェクト管理が可能になります。
  • ワークスペース管理用の管理者コンソール: チームのデータ管理やユーザー権限の設定が簡単に行える管理者コンソールが提供されます。これにより、管理機能が強化され、セキュリティと効率が向上します。

まとめ

今回のアップデートにより、無料版ユーザーでもGPT-4oが利用可能になりました。ただ、利用できる回数が少なかったり、画像の生成ができなかったりするので、頻繁にChatGPTを使う人や、画像生成をしたい人は、有料プランを検討することをおすすめします。もし次の発表でChatGPT-5が利用可能になるとすると、どのような機能が使えるようになるのでしょうか。楽しみですね。

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